睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に断続的に低呼吸、無呼吸が出現する疾患です。
このために睡眠が妨げられて日中に強い眠気を訴えたり、反復する覚醒反応によって交感神経の緊張が高まり、高血圧や不整脈、脳血管障害の誘因になると考えられています。
睡眠時無呼吸症候群による日中の強い眠気のための交通事故や業務中のミスが数多く報告されており、最近では患者本人の問題だけではなく社会問題としてとらえられています。
高血圧や不整脈の原因が実は睡眠時無呼吸症候群であることもあります。睡眠時無呼吸症候群の中でもその大半を閉める閉塞型睡眠時無呼吸症候群では、ほとんどの患者がいびきをかくことが特徴的です。
家族からいびきの後に呼吸が止まることを指摘されたことのある方、日中に強い眠気のある方は閉塞型睡眠時無呼吸症候群の可能性が強いと考えられます。
当院では、一泊貸し出しのできる簡易型睡眠検査(簡易PSG)を行って実際に無呼吸があるかどうかを判断し、無呼吸がある場合にはさらに精密な睡眠検査を提携している睡眠センターで一泊入院で行っています。
診断確定後は当院にて、器具(経鼻持続陽圧換気装置; nCPAP)を用いた治療や、軽症の場合には夜間に装着する歯科装具(顎を前方に出させるマウスピース)の作製できる専門の歯科へのご紹介を行っています。
いびき、夜間の無呼吸、日中の眠気のある方は是非とも御相談ください。 |